ゴールデンハインドとは、黄金の雌鹿の意で、中世西洋史上有名なイギリスの提督キャプテンドレークの乗船でした。
1557年、ドレークに他の4隻と共にを率いられて、南極探検の後、中南米のスペイン植民地を荒らし回り(海賊行為)、
太平洋に出て、世界一周をしたことは、ヨーロッパではよく知られているそうです。何しろ約120トンの小型帆船ですからまさに大冒険で、
人々の心をとらえたのでしょう。

“チャーチル号““新日本丸“共に、塗装仕上げでしたが、今回の”ゴールデンハインド号”は、ごく一部のパーツを除いて、
船体を含めほとんどが化粧版貼付け仕上げとなっています。この為、塗装ならほんの数分で終わるような部分でも、
化粧版を細かく切って貼り付ける作業に数時間も掛かってしまう、
といった具合で、やたら時間を費やしてしまいました。



外板張りから下地仕上げまで

     04年10月1日〜11月2日

 

左、完成予定図です。
右、キールとフレームの組立てが終わりました。

 甲板の板張りと化粧版貼りが終わり、船体外板の下張り(二重貼りの為)を始めました。

 船体上部の外板張りが終わり。
船体下部の外板上張りを始めました。塗装しない為、これが仕上がり面となります
下張りと同様、1本1本隙間が開かないように、角度を調整しながら、先細に削り、慎重に張っていきます。

 キールにも、化粧版を張りつけます、これが結構手間で、半日掛かりました。
船体外板全体に、透明ニスを塗り、外板の作業がすべて終わりました。
ここまでに、ちょうど1ヶ月掛かったわけです。